湖北省通山県は、同省と江西省との境に位置し、「民家の故郷」とも呼ばれる。調査によると、同県に現存し、研究・観賞・保護する価値がある明・清代の民家群落は30カ所以上あり、うち4カ所が省級保護単位、15カ所が県級保護単位となっている。同県の古民居は、明・清代のものが主で、祖廟、寺院、民家、鳥居型の門など、様々なものが残っている。東西南北が融合した建築スタイル、独特で精巧な建築技術、様々なテーマを題材にした3種類の彫刻(木彫り、レンガの彫り物、石の彫刻)、斬新な構図など、珍しい明・清代の民家建築を味わうことが出来る。