湖南省高椅村　神秘的な仮面劇「儺戯」

発信時間： 2009-03-30　|　チャイナネット

湖南省西部の南一帯には、風水によって多くの貧しい人を助けたと言われる唐代の風水師・楊救貧を「河神」とする独特の巫儺文化がある。この地域では古くから、神への感謝や祈願を込めて祈祷師が仮面をつけて歌い踊る「儺戯」が演じられてきた。

高椅村の「儺戯」は、トン族が口伝えによって代々受け継いできた神秘的な民間芸術である。「儺戯」が演じられるのは秋や冬の農閑期。村人たちが役者となり、木製の仮面をつけ、舞台衣装をまとって演じる。演劇界からは「中国の演劇の生きた化石」とも言われている。

「儺戯」の上演は場所や時間を選ばない。通常は招いた家の広間で行われるが、観客が多い場合は屋外で演じられる。舞台セットや幕などもいらず、いつでもどこでも演じることができる民間劇である。