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湖南省高椅村の春  黄色の絨毯に映える古民居群
発信時間: 2009-03-30 | チャイナネット

 

湖南省懐化市会同県高椅郷の高椅村は三方が山に囲まれ、一面が水に面した地形に位置し、まるで丈の高い肘掛け椅子のようであることからその名がついた。

明の洪武13年から清の光緒7年(1380~1881)までの500年にわたる古民居建築104棟が今でも残り、総建築面積は1万9416平方メートルにおよぶ。村の人口は594世帯2205人。そのうち85%が楊姓のトン族で、南宋を封ずる命を受けた「威遠将軍」楊再思の子孫だと言われている。

高椅村の古民居群はその地理的配置や建築形態、内部構造と周辺の山水や地形・水系との関係が非常に独特である。建築物の自然配置は古代中国の『周易』や陰陽五行説に則る。家屋は梅花状に配列され、路地と閉鎖式の庭によって「八卦陣」を呈し、村は5つの集落に分かれている。路地は縦横に交差し、網状に広がっているため、村の中に入るとまるで迷路のようである。こういった地形や地物の複雑さから、数百年来、土匪や強盗に襲われたことがない。

家屋はいずれも木造の「穿斗式」と呼ばれる構法で造られており、周辺は高い「馬頭墻」(うだつのようなもの)に囲まれている。高い壁に囲まれて小さな窓があるだけのこのような構造は、防風、防火、盗難防止の機能を備える。これまで、どこかの家で火事が発生しても近隣の家に燃え移ったことはないという。また、家屋の土台は青石を敷き詰めて地面より60センチほど高くなっており、深い排水溝が設けられている。家屋の密集区には下水道や貯水池もある。このように、乾燥防止や防湿についても十分に考慮されているため、600年以上経っても朽ちることなく残っているのである。

建築様式は非常に優美であり、ほとんどの家屋の壁や塀には装飾画が描かれ、扉や窓には各種の彫刻が施されている。また、書画や石の彫刻、石碑など数多くの芸術品も残る。

高椅村では、優美な建築物を見学するほか、トン族の歌や踊りを観賞したり、トン族の家庭料理を味わったりすることができる。

 

「チャイナネット」 2009年3月30日

 

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