旧国営工場「798」が現代アートのスポットに変身したことはよく知られているが、「751」もファッションの発信地へと変わりつつある。

縦横に交錯するパイプや高くそびえるボイラー、錆びでおおわれた工場の建物･･･。1990年代初期に北京の3分の1のガス供給を担っていたこの工場も、天然ガスが普及するにつれて忘れ去られていたが、ファッション業界は今、この工場の独特な雰囲気に注目している。

個性的なファッションショー会場を求めて

「北京ファッション・設計広場」は、「751」に作られたクリエイティブ産業の基地で、ファッションショーや大規模な発表会の開催ホール、デザイナーのスタジオが設けられている。経営者によると、これまでのファッションショーはほとんどホテルで開かれてきたが、今は個性的な舞台を求める主催者も多くなってきているという。