伝えられるところによると、中国の始祖とされる炎帝神農氏は、湖南省酃(レイ)县(現在の炎陵県)の高山で薬草を採っていたとき、一年中南風が吹く山を発見した。この山の南側には乾いた薬草があり、曇りや雨が続いて太陽が出なくても、風によって薬草は乾いた状態を保つことができる。「南風面」はこのような特徴で名が知られるようになった。
無人エリアと言える「南風面」には道路も村もなく、今も原始的、神秘的な状態を保っている。江南一高いこの山の頂上に立って見渡す高山性大草原、遠くまで続く尾根は、人の心を癒す効果がある。