「春運」(旧正月の帰省・Uターンラッシュ)の航空券販売がピークを迎え、春節(旧正月)連休中の海外旅行の航空券も売れ行き好調だ。中国大手旅行サイト・携程旅行網は、現在の海外航空券の予約状況に基づき、次のように分析した。中国人観光客は2017年の春節に世界の174カ国・地域を訪れる。平均旅行日数は9.2日。上海、北京、広州、成都、杭州の市民が海外旅行に最も意欲的で、東南アジアが全体の3割以上を占め、最も人気の高い旅行目的地になっている。
来年の春節連休中の海外航空券はそれほど高くなく、欧米、豪州、シンガポールのすべてが平均1万元以内となっている。
3割以上が東南アジア、2割が日韓
携程旅行網は今月10日までの春節海外航空券注文データに基づき、次のように分析した。2017年の春節連休中、航空券予約数が最多の10都市は、台北、バンコク、東京、シンガポール、香港、プーケット島、ソウル、大阪、札幌、シドニーの順。
地域別に見ると、東南アジアが依然として最も人気の高い海外旅行先となっており、全体の3割以上を占めている。日韓も人気を維持し、2割を占めている。これに香港・マカオ・台湾、欧州、北米、オセアニアが続く。うち北米とオセアニアは中国人客のビザ発給要件の緩和により大幅に増加し、1割弱を占めている。一部の観光客は、南アジア、西アジア、南米、アフリカなど少数派の目的地を選択し、来年の春節で最も羨まれることになる。
成都と杭州の観光客が急増
観光客数を見ると、上海、北京、広州が引き続き海外旅行市場をリードしている。成都、杭州、南京などの2級都市が台頭し、春節中の海外旅行者数は帰省者が多い深セン市を超え、市場の新たな成長源になっている。
さらに興味深いのは、2級都市の観光客の目的地の好みに差があることだ。大まかに見れば、杭州と南京の観光客はマカオ・台湾、オセアニアを好む。成都は欧米、青島と天津は日韓で、昆明は南アジア。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年12月15日