故宮博物院の入場券、10月から全てをネット販売で

故宮博物院の入場券、10月から全てをネット販売で。

タグ: 故宮博物院 入場券 ネット販売

発信時間: 2017-05-13 09:17:43 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 

 

故宮博物院は先ごろ記者会見を開き、今年10月下旬から現場でのチケット販売を中止し、全てネットを通じた入場料販売に切り替えることを発表した。院長の単霽翔氏は、最終的には時間帯を指定した入場券の販売と参観を実現させ、参観者の混雑を解消させたいと述べる。 

単霽翔氏によると、ネットでのチケット販売に移行した場合、チケットの真贋検査および安全検査の負担が増えることから、入場ゲートや検査機器設置区、安全検査通路など検査エリアの大幅な改造を行うという。検査エリアは6機器12ゲートから8機器16ゲートに増やし、入場ゲートは20カ所から24カ所に増やす。また、入場したいと願う人の中には携帯がスマートフォンでないためにワイアレス決済ができなかったり、チケットの変更ができなかったりする人がいることに備え、午門に総合サービス窓口を設置して対応する予定だ。 

現在、故宮博物院ではネットを通じた入場チケット販売をすでに行っている。これはネットの前売り販売に備えてのものだ。今後の完全なネット販売に備え、シーズンオフの時期でかつ動員数が8万人以下の時期に限り、ネットで当日券を販売し、当日にネットでチケットを買う人を増やすようにしている。 

今後、オンライン決済が可能な人でネットでのチケット購入に疎い人や、家族や友人が代わりにネットでの購入を手伝おうと考えている入場者には、液晶パネルや現場のスタッフが購入を手助けする。オンライン決済ができず、かつ家族や友人の手助けもない人に対しては、現場のスタッフが総合サービス窓口まで誘導する。そしてサービススタッフがチケット購入を代行する。QRコードを印刷し、それをスキャンして入場する仕掛けだ。 

故宮博物院は2015年6月13日から1日8万人の入場制限を実施している。うち2015年は32回制限がなされ、2016年には48回に増えた。2017年に入り、すでに10回制限がなされている。総計で90回となる。シーズン期間中や祭日には制限を多少緩和してきたが、年間の入場者数は年々増加し、2016年には1600万人を突破した。入場制限の実施により、参観の秩序は明らかに改善され、参観者の体験環境は著しく向上した。「シーズン期間も混雑せず、シーズンオフも閑散としていない」との声が聞かれる。文物や古建築、そして参観者の安全も保障され、予想した通りの結果となっている。 

入場制限の準備条件として、入場券のネット販売が2011年9月から実施されている。今年第1四半期、ネット予約による購入は前年同期比で18.77%増となった。統計によると、現場で入場券を購入した人の数は、2012年の99.44%から現在は58.86%にまで下がっている。2017年の第1四半期、現場で購入した人の数は前年同期比で9.73%減少した。 

今年の夏休み、故宮博物院では少なくとも3回、「全ネット販売試験」を行う予定だ。現在の現場チケット窓口を閉鎖しないことを前提に、ネットで当日券の販売を実行する。その後、徐々にネット予約販売の制限を解除していく。ネット試験販売期間の運営状況を分析した上で、10月下旬より完全なネット販売を行う。さらに2018年のメーデー期間からは、時間帯制限をすることで混雑を緩和させる販売方式に切り替えたい考えだ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月13日

 

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。