飛行機で重慶に行き洪崖洞を見る、西安に行き「摔碗酒」を飲む。最新の旅行消費データによると、1990年代生まれと2000年以降生まれの人たちは80年代生まれを上回り、観光市場の主力となっている。「思い立ったら行動」する若者たちにより、多くの新名所や観光スポットがネットで話題になっている。
今年のメーデー連休、「8D」マジックシティの重慶が全国人気旅行都市ランキングで北京と上海に次ぐ3位になった。うち、重慶の伝統的建築物の洪崖洞は、全国人気観光地ランキングで北京故宮に次ぐ2位に上昇した。
重慶市観光発展委員会が発表した統計によると、メーデー連休中に重慶市を訪れた国内外の観光客は1735万7500人、観光収入は112億4800万元で前年同期比それぞれ21.6%と30.5%増だった。うち、解放碑エリアにある洪崖洞を訪れた人は14万2000人で120%増加した。
メーデー連休に「網紅経済」が重慶の小売消費市場に利益をもたらしたことについて、CBRE中国区研究部の朱建輝副責任者は、「解放碑エリアの混雑は消費層の構造と商業地域の旅客流動の変化を示しており、網紅経済は重慶商業地域のIPを定義し直している」との見解を示した。
旅客層が人気商業地域の流動を変える
地方から訪れた観光客は重慶市民の消費習慣にとらわれず、ネットで話題の観光スポット、レストラン、軌道交通の3つの間を移動するという形が解放碑エリアに形成さている。
CBRE華西区顧問・取引サービス商業部の江南氏は、「重慶市が人気都市になったのは、鮮明な特徴がある立体的地形の源であるため」と話す。
江南氏は、「地方の観光客と地元客の逆転は解放碑エリアに新たな流動形態を形成しており、運営サイドは重視する必要がある。CBDの商業プロジェクト調整、位置付けの見直しにおいて、網紅経済および消費層の構造の変化を無視してはならない」との見解を示した。
専門家は、「解放碑の民宿やホテル、火鍋などの地域を代表するレストラン、特産物を販売する店の数は増えており、これらの動きは観光客に占める比率が上昇する消費層の変化と一致している。今後、ネットでの人気による観光ブームは解放碑エリアの消費層を増やすとみられ、商業プロジェクトの運営業者はモデル転換を行い、地元特産品や新興・革新的業態の比率を高め、観光客層の消費ニーズを正確に判断する必要がある」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年5月9日