アジア初のウェブ関連イベントOpenWeb Asia 2008が14日、韓国・ソウルで開催された。創設者の一人である盧剛氏はイベント会場で「中国のインターネット業界は韓国・日本を追い抜いた」との見方を示した。「新民晩報」が伝えた。
盧氏は次のように述べた。
アジアは巨大な市場であり、中日韓はアジアのインターネット業界を代表する国々だ。中国は膨大なユーザーを擁し、日本は移動通信産業の発展スピードで優位に立ち、韓国はゲーム産業の発展が好調だ。インターネットの発展状況をみると、発展の潜在力が最も大きく、市場が最も活性化しているのはやはり中国だ。日韓のネット産業は競争が不足しており、多くの分野で一企業による寡占状態がみられ、こうしたことが市場の発展を阻害している。また日本は無線ネットワークの発展に偏りすぎ、有線ネットの発展がやや不十分だ。だが中国では、各分野で競争が順調に行われ、相互に発展を促進し合い、無線と有線とが同時に発展を遂げている。
ポータルサイトについていえば、中国では新浪、網易、操狐などが普及し、専門分野のポータルサイトも少なくなく、業界では多くの企業が競争し、互いに発展を促進し合っている。だが韓国ではある大手サイトがシェアの約70~80%を占め、検索だけでなく、画像などの分野でも、中国では想像もできないほどの独占状態を続けている。このことが韓国ネットワーク市場の総合的な発展を阻害していることは容易に推測できる。
日本も似たような状況で、産業全体が無線ネットの発展に偏りすぎている。一方、中国では有線ネット企業の数が非常に多く、これにより大きな市場規模を備えた無線ネット市場が加わり、市場が全体として非常に良好な環境にある。ベンチャー企業が次々に現れ、業界全体が活気に満ちあふれている。
「人民網日本語版」 2008年10月19日
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