中国の胡錦涛国家主席は5日北京で、「中米両国はともに、今まで合意した共通認識とその成果を確実に実行し、引き続きハイレベルの対話メカニズムの建設を強化するとともに、各分野での実務的な協力と両国関係の良好な発展を促進していくよう希望する」と述べた。
胡錦涛主席はアメリカのポールソン財務長官と会談した際、「中米戦略経済対話が積極的な成果を上げたことは、3つの要因によるものだ。第1に、対話が全般的かつ戦略的、長期的な原則を堅持し、両国の経済貿易協力と両国関係の発展を促すことを目的としていた点。第2に、互恵協力を堅持し、双方の協力分野を絶えず拡大させようにしていた点。第3に、対等な交渉と実務的な推進を続け、対話を通じて相互信頼を深め、協力の中で生じた問題を適切に解決していた点だ」との考えを示した。
一方、ポールソン財務長官は、「米中両国の首脳の提唱により発足した戦略経済対話は、先々を見越した決定だ。アメリカは、対話が両国の経済貿易関係の発展と世界経済の安定維持の面で果たした役割を高く評価する。両国の友好協力関係の発展は、双方の利益に合致している。アメリカは中国とともに、両国関係の前向きな発展を推進していきたい」と述べた。
「中国国際放送局 日本語部」2008年12月7日