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japanese.china.org.cn | 30. 06. 2017

中国の「蚊の戦士」世界の流行病抑制で活躍

タグ: 工場 流行病 抑制 蚊

 広州ハイテク開発区に面積3500平方メートルの「蚊の工場」がある。毎週ここでは「蚊の戦士」500万匹が生まれる。去勢手術をしたオスの蚊で、ボルバキアを持つ白のヒトスジシマカという種である。この蚊は自然環境でメスと交尾した後、その卵は蚊にならず、デング熱やジカウイルスなどの伝染を防ぐことができる。デング熱とジカウイルスは熱帯・亜熱帯地域で流行している蚊から伝染する病気。これらのウイルスはまだ研究段階にあり、科学殺虫剤を使用すれば生態を破壊することになりかねない。「蚊の戦士」が新型バイオ農薬の一種であり、蚊媒介の数を抑えるだけでなく、環境を破壊することもなく、世界保健機関(WHO)にも認められている。中山大学・ミシガン州立大学熱帯病昆虫媒介抑制共同研究センターの奚志勇主任は、「蚊媒介の数の減少はデング熱とジカウイルスを抑える最も直接的な手段である」と話す。奚教授が中心となる科学研究チームは米国際開発庁や国際原子力機関などと協力し、メキシコに広州市と同様の「蚊の工場」を設立。また、「蚊で蚊を治す」という技術をブラジル、ペルー、タイ、スリランカ、ジャマイカ、ケイマン諸島などの国・地域に輸出した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年6月30日 

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