人類の宇宙研究に伴い、宇宙ごみが増えている。統計によると、人類は1秒に約50万個の宇宙ごみを出し、それらは地球の周りを時速1万7500マイルで回っている。急速に移動するこれらの物体は衛星、国際宇宙ステーション、宇宙飛行士に脅威をもたらす。そのため、宇宙ごみ対策は天体物理学者が直面する最大の試練となっている。
米スタンフォード大学とNASAのジェット推進研究所はこの問題を解決するロボットを共同開発している。その元となったのは、ヤモリである。研究者はヤモリの壁を登る動きに目をつけ、粘着性のある物体を開発した。このロボットは実験室と無重力環境での実験を行い、小さい粘着物で重さ300キロのロボットを動かせることを証明した。