これを女子大生のゲーム購買に費やした約4000元や最高2000元の入場券がすぐ売り切れになる状況と比較するとあまり符号していると言えない。中国でACG市場が急速に拡大する背景には中国特有の原因が存在するのである。
まず、不動産価格が膨張している。若年層の父母の世代は前世紀90年代、政府や就業する会社から住宅を安く得た。その後、住宅価格が十数倍にも膨張し、転売の収益と家の賃貸料収入等の多くの副収入を有する家庭が多い。
この他、長期に渡る一人っ子政策の影響で、祖父母を含む父兄が子供の消費生活に対して、往々にして過度に寛容になっている。
これと同時に、生活に余裕のある都市部の若者たちが、自分の趣味趣向を過度に重んじ、アニメやゲームの領域のほしいままな消費を支えているのである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月14日