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japanese.china.org.cn |31. 01. 2018

20年価格変わらない湯沸かし室 冬に温もり与える

タグ: 冬 温もり 与える

 江西省南昌市青山湖区湖坊鎮永人村で、夜にお湯を汲みに来る作業員を待つ龔順生さん(1月23日)。江西省南昌市青山湖区永人村の龔順生さんの湯沸かし室には水蒸気が上がり、多くの人が水を汲みに来る。ポット1本分のお湯は0.3元、20年間値上がりしていない。永人村は町の中にある村で、5000人以上の出稼ぎ労働者が生活している。簡単な住宅に住んでいるため、彼らは毎日仕事が終わると安いお湯を汲みに来る。このお湯は朝から晩まで働く彼らに小さな幸せを与え、それを提供するのが60代の龔順生さんである。今年62歳の龔さんは永人村の出身で、90年代中期に通り沿いの家を浙江省から着た出稼ぎ労働者一家に貸した。この一家は湯沸かし室を開き、ポット1本0.3元でお湯を提供していた。数年後、この一家が商売をやめて実家に戻ることになり、龔さんが引き継いだ。毎日午後2時に店を開け、夜9時か10時まで営業し、夜遅くでも呼ばれれば対応するという生活を20年近く続けている。

 

 「物価が上がり、値上げしようと思っていた」と龔順生さんは笑いながら話した。龔順生さんはここに住む出稼ぎ労働者が普段から節約し、数元の風呂代も出し惜しむほどだと知り、家族の反対を押し切って値上げしないことにした。しかし、妻の黄有氷さんは、「家族の収入にも余裕がなくなり、現在は月に1000元ほどしか稼げない」と話す。龔順生さんの娘は就職してから毎月仕送りをしてくれるが、妻の言葉を聞いた龔順生さんは機嫌を悪くしたようで、「もう60歳を超え、娘も大きくなった。お金は重要ではない。ここで働く人たちも大変」と話した。村で生活する出稼ぎ労働者は毎年入れ替わり、龔順生さんも年老いたが、ポット1本分0.3元という価格だけは変わらず、村で働く人たちに温もりを与えている。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月31日


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