「舌の上の経済」、私たちの暮らしを変える

「舌の上の経済」、私たちの暮らしを変える。

タグ:舌の上の経済

発信時間:2018-02-20 15:06:16 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 インターネットの発展と消費のアップグレードに伴い、食事は一日三食の問題ではなく、経済現象に変化した。新たなビジネスモデルが生まれ、新しい業界と職業が注目され、食に関する創業と革新が相次いでいる。

 

 私たちの「胃袋」はどれほど大きいのだろうか。国家統計局のデータによると、昨年は外食産業だけでも売上が4兆元弱に達した。「舌の上の経済」は、いかに私たちの暮らしを変えているのだろうか。

 

 小売の新業態を生む

 

 午後5時になったばかりで、北京市の合生匯ショッピングセンターの多くの飲食店の外では、名を慕い集まった客が待ち構えていた。「ミシュランに選ばれた店で、味を試したかった。あっちの店も評判がいいが、まずこっちの料理を食べ尽くす」近くで暮らす肖岳さんは順番を待ちながら、口コミサイトで評価を見る。この8階建ての建物のうち、4フロアが飲食店に占められている。中国各地の料理から創作料理、老舗店からネットで人気のレストランなどが、客でいっぱいになる。

 

 EC業者は私たちをオンラインに移動させ、飲食と娯楽が私たちを実体店舗に戻らせる。ショッピングセンターの構造には、密かに変化が生じている。

 

 北京王府井集団の責任者は「有名な外食ブランドを招致できるかは、店全体の競争力を左右する。飲食店がショッピングセンター内で占める割合は、かつての10%から40%以上に上がっている。特色ある飲食店をプラスすることが、実体のビジネスで消費者を獲得するための共通認識になっている」と話した。

 

 ショッピングセンターだけではなく、コンビニも簡単な料理を作り、スーパーも食品加工に乗り出している。個人向けの料理、開放的な体験キッチン、センスあふれる内装など、飲食店も「モデルチェンジ」中だ。

 

 中国調理協会の姜俊賢会長は「オンラインの交流方法は顔を合わせる頻度を下げた。人々は一堂に会し、より多くの体験を楽しもうとしている。舌の上の経済は、体験経済の新モデルだ」と指摘した。

 

 新しい職業を生む

 

 「舌の上の経済」は多くの新しい職業を生んでいる。食に関する創業と革新が相次いでいる。

 

 食べ物の品質を求める人が増えるに伴い、試食担当者が品質管理で重要な力を発揮するようになった。アリババ試食担当者の陳龍瀚さんは、生鮮部門に来てから半年で15キロも太ってしまい、「甘い悩み」だと冗談を言った。

 

 コメンテーター、グルメブログ主などが徐々に流行している。口コミサイトのグルメ類公式アカウントの利用者が数万人に達している。専属シェフ、栄養士なども人気の職業になっている。

 

 新たに生まれた職業は、飲食業界だけに留まらない。スマート注文システム、スマートPOSシステムなど、飲食の物流効率を高める科学技術産業も急台頭している。食に関する創業と革新が相次いでいる。

 

 若き李恒さんは美味しい餃子作りを目標とし、9000店以上の水餃子を試食した。水餃子の標準的な作り方、ビッグデータ運営により、李さんが経営する「小恒水餃」はわずか3年間で100店舗を突破し、資金調達に成功し黒字化を実現した。

 

 新たなライフスタイルが生まれる

 

 デリバリーは食を多様化させた。美団を例とすると、2017年のデリバリー取引額は1710億元に達し、全国の人口10万人以上の県のほぼすべてを網羅した。美団点評集団の王莆中高級副総裁は「何を食べようと迷う段階から、世界各国の料理を家庭内で楽しむという段階に移るまで、デリバリーは地理・年代・文化など数多くの制限を超越し、味蕾を刺激した」と話した。

 

 ECの参戦により、食のルートがさらにスムーズになった。日本の醤油、四川省の山椒など多くの食材が、遠路はるばる私たちの家を訪れている。年越し商品激安セール、食いしん坊激安セールなどの祝日が作られ、食の取引と食文化の伝播を加速させている。

 

 アリババ・グループのデータによると、天猫(Tmall)の世界トップ品質生鮮商品数は2017年に13万を上回り、150以上の国と地域を網羅した。糖度18のリンゴ、貢米など特色ある農産物の販売も急成長中だ。




 「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年2月20日


TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで