「GeekWire」の報道によると、テキサス州オースティンで開かれた科学技術文化イベントで、米スペースX創始者のイーロン・マスク氏は、同社が初の火星宇宙船(BFR)を建造中で、来年中頃に短距離飛行テストを実施する見通しだと明かした。
マスク氏の長期計画は、人類を火星に定住させることである。彼は、「人類が複数の星に存在できるよう取り組んでいる。現在の宇宙探査のペースに満足していない」と述べた。またマスク氏は、地球で災難が発生した際に人類が生き延びられるようにしたいと考える。彼は第三次世界大戦とその影響に関する可能性にも言及し、「火星に定住できれば、ダークな時代の長さを短縮できる」と話した。
マスク氏は、BFRの建造はロケットプロジェクトをグレードアップさせ、赤い星に造る都市に必要な鋳鉄工場、ピザ屋、火星バーなどを起業する精神を引き出すと予想する。この目標の実現に向け、マスク氏はBFRの開発に力を注ぐ。これは「大型ファルコン・ロケット」と言える。スペースXは、最初のBFR貨物宇宙船を2022年までに火星に送る計画。しかしマスク氏は、「予定が楽観的すぎると言われる。ある程度の調整をしている段階」と述べた。
再利用可能なBFRがマスク氏の望み通り安くで実現すれば、宇宙飛行のコストを大幅に削減できる。また、スーパーロケットの使用方法も広がり、月やその他の目的地に有人宇宙船や必要なものを乗せて道路を敷設することもできる。
マスク氏は、2064年までに世界で発電と電力消費システムを継続的に使用し、気候変動に対応できるようになることを望んでいる。また、人類が月と火星に基地を建設し、Neuralinkが開発した広帯域ブロードバンドのコネクターを通して、「良性のAI」が人類と共存することを望む。
しかしマスク氏は、「最初に火星に行く人は想像以上に危険な目にあい、命の危険も考えられるが、生存した人がいれば大喜びするに違いない」とも話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年3月13日