『Automotive News』欧州版が伝えたところによると、トヨタリサーチインスティテュート(TRI)は、ミシガン州のオタワ湖近くにあるミシガン技術資源パーク(MITRP)に自動運転車の実験基地を開設することを計画している。
TRIの声明によると、実験基地は敷地面積60エーカー、10月に運営を開始し、公道ではリスクが高い運転実験を行う。渋滞する都市環境、滑りやすい路面、高速道路の出入り口がある4車線道路を設置。オタワ湖近くのミシガン州とオハイオ州の境、ミシガン州アナーバー郊外のトヨタ技術センターの南35マイルに位置する。
TRIの報道官は資源パークとのコストや賃貸期間などの協議の詳細について明かしていない。TRIはミシガン技術資源パークから車道と土地を借用する計画。この車道は50年の歴史を有し、自動車部品メーカーのデーナが数十年にわたり使用している。フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)米国はこの車道にドッジやJeep SUVなどを保管している。
TRI自動運転部門シニア・バイス・プレジデントのRyan Eustice氏は声明の中で、「トヨタはこの基地において独特なテストニーズに合わせて設計し、自動運転能力を早急に向上させ、中でもガーディアン(高度安全運転支援)に力を入れる。この基地を使用することで、トヨタは自動運転シーンを柔軟にカスタマイズし、技術の限界を打ち破り、衝突なしの車の製造に向けてさらに歩を進める」とした。
この基地はパーク内に長さ1.75の楕円形テスト車道に作られる。TRIはそのほかの施設とサービスも使用できる。トヨタによると、ミシガン技術資源パークが楕円形のテスト道と車道内場外の全ての部分を管理する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年5月7日