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japanese.china.org.cn |01. 06. 2018

空軍初のJ-20部隊、多機種混合戦術訓練を実施

タグ: 空軍 戦術 訓練

 中国が自主開発した次世代ステルス機J-20を最も早く導入した空軍某部隊はこのほど、J-20、J-16、J-10C新型戦闘機による編隊の共同戦術訓練を実施し、J-20の作戦能力を鍛え、空軍の作戦能力の飛躍を後押しした。

 

 記者は空軍某部隊指揮所で、J-20、J-16、J-10Cの3種の戦闘機からなる作戦分隊が任務区に向かい、攻撃性制空任務を遂行するのを目にした。J-20が態勢感知とステルス性を利用して制空権を奪取すると、J-16とJ-10Cが地上の目標物に向かって精確な長距離攻撃を実施した。

 

 空軍某部隊のパイロットの何星氏は戦闘機を降り、「この訓練は混合編隊の攻撃作戦力の検証を目的としている。各戦闘機の優位性を生かし、パイロットが3種を操縦すると同時に、各機からそれぞれの優位性と劣位性を見つけ、優位性で相互補完し、各機の優位性を最大限に生かし、1+1を2以上にできるとよい」と話した。

 

 空軍戦闘機の中で最も「新人」のJ-20は強大な空中作戦力を備え、先進的な設備性能を生かし、別の戦闘機の体系作戦能力を形成できる。

 

 空軍某部隊のパイロットの邱鉄峰氏は、「装備があってようやく相応の戦術と戦法が備わる。ステルス機の設計理念における変化は作戦理念を変化させ、飛行中に装備の戦術と性能の優位性をいかに最大限に発揮するかは、パイロットにとって重要な仕事」と話した。

 

 2011年の初飛行から2016年11月の珠海エアショー登場、3機編隊での建軍90周年閲兵式参加、作戦部隊での戦闘力形成、海上空での飛行に至るまで、J-20は実戦訓練を全面的に実施してきた。

 

 パイロットの梁磊氏は、「J-20のパイロットとして、演習・戦備の新要求、制空の新使命に合わせ、訓練を重ねて新戦闘機の最高の性能、最大の戦闘力を引き出してきた。私たちはゴビにいるが、海と高原に飛び、より高く遠い大空に目を向けなければいけない」と述べた。

 

 中国科学院の院士でJ-20総設計師の楊偉氏は、「J-20の部隊配備は空軍の戦略的モデル転換において大きな役割を果たす。平和は守りだけでは実現できず、守備と攻撃を兼ね備える必要がある」と話した。


 「空天一体、攻防兼備」という戦略目標のもと、空軍は全域作戦の現代的な戦略軍種へとまい進し、態勢作り、危機管理、戦争抑制、戦争勝利の重要な力になっている。中国空軍の申進科報道官は、J-20戦闘機の飛行と実戦訓練は、空軍の国家主権維持、安全と領土保全という神聖なる使命の遂行に役立つと語った。



「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年6月1日


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