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japanese.china.org.cn |04. 06. 2018

「退耕還林」実施20年 延安市の大地が生まれ変わる

タグ: 耕作 森林 エコ

   延安市呉起県呉起街道南溝村で遠くの山を眺める閆志雄さん(5月23日)。閆志雄さんは20年にわたり、南溝村の村民の先頭に立って延安市各地で植樹し、造林面積は12万ムー、緑化道路は1000キロメートルに達する。

 

   陝西省延安市はかつて黄河中上流域で水分・土壌の流失が最も深刻な地域で、荒れ果て、黄砂が広がり、土地がやせ、住民は「開墾すれば更に荒れ、荒れれば貧しくなり、貧しければ開墾が必要になる」という悪循環に陥っていた。

 

   1998年、延安市呉起県は伐採と耕作をやめる政策を打ち出し、1999年に延安市は大規模な「退耕還林(耕作を森林に戻す)」プロジェクトを実施し、黄土高原にすさまじい「エコ革命」をもたらした。

 

   20年にわたり、延安市民は自力更生に取り組み、奮闘の精神をもって植樹・造林、伐採と放牧の禁止、天然林の保護、基本農田の建設、家畜の小屋飼育、住民移転の6大プロジェクトを行い、生態大改造という素晴らしい成果を収めた。

 

   延安市の「退耕還林」面積は1077万4600ムーに達し、急傾斜耕地の改造目標をほぼ達成。植被率は2000年の46%から17年には81.3%に上昇し、大地の色を黄から緑に変えるという歴史的転換を遂げた。黄河に入る土砂の量は「退耕還林」実施前の年間2億5800万トンから3100万トン(2010~16年の平均)に88.4%減少した。

 

   生態環境の改善に伴い、延安市の農民は穀物中心で山を耕地にし、広く栽培し少ない収入を得るという生活スタイルは大きく変化し、リンゴを中心とする経済林、近代的で効率的な農業、林下経済と生態養殖、エコツアーなどのエコ産業は農民の貧困脱却を後押ししている。主力産業にたより、延安市の農民の1人あたり可処分所得は1998年の1356元から17年には1万1498元に増加した。

 

   延安市の「退耕還林」プロジェクトは近年、規模拡張から質の向上への新たな段階に移行し、林分改造などの措置を通して生態効果を上げ、植被を黄緑から深緑にし、「緑で延安市を美しく、緑で住民を裕福に」を目指している。



「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年6月4日


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