トヨタの新型クラウンとカローラスポーツが26日に日本で発売された。両モデルはいずれも通信機器を搭載し、同社初のコネクテッドカーとなる。
開発に携わったチーフエンジニアの秋山晃氏と小西良樹氏によると、通信機器を搭載することで、車を運転手の携帯電話などのシステム、道路交通施設、データセンターなどとつなぐことができる。
このシステムは運転手に安全運転勧告、自動車点検、遠隔操作、救援サポートなどを提供する。例えば、運転手は携帯電話で燃料量やバッテリー量の確認、ドアやトランク、ライトの遠隔操作が可能。
通信機器は収集した車両情報をデータセンターに転送し、故障時にデータセンターはその情報をもとに停車するか、4S店まで走って修理するかなどをアドバイスする。事故または運転手の突然の病気などの状況があれば、システムは自動でデータセンターにSOSを発し、車の位置などの情報を伝える。またGPSの機能も向上し、データセンターの道路交通情報や車両の走行データをもとに最適ルートを推薦する。
さらに通信機器はトヨタの「スマート交通システム」ともリンクする。車両と道路交通インフラ、車両同士でのスマート交通システムを通したリンクを実現し、車載センサーだけでは捉えることのできなかった歩行者や車両の通行、信号などの情報を取得し、運転者に伝える。
トヨタはこのような通信機器を搭載した車両を通して道路情報を収集し、それをもとに最新の交通図を作成しインターネットで無料公開し、道路走行や救援活動などに役立つ情報を提供する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年6月28日