7月17日、漆の木の外皮に傷をつける職人の龐朝遠さん。漆の木の外皮に傷をつけるとき、専用の刀で三日月型の切り込みを入れると生漆が溢れ出てき、カラズガイの貝殻でその漆を受ける。
湖北省恩施トゥチャ族ミャオ族自治州利川市毛壩鎮は「壩漆の里」と言われている。壩漆は家具の塗装などに使用され、各種の塗料とペンキの普及に伴い、壩漆の需要も増加している。しかし、漆の木から採取するこの職人技術は消失の危機に直面している。
63歳の龐朝遠さんは現地の生漆採取職人で、この仕事について40年以上にわたり漆林を守ってきた。ウルシの多くが山間の窪地にあるため、龐朝遠さんは早朝6時に家を出て1日に10キロ以上歩く。彼は、「ウルシとずっと付き合ってきた。この仕事は自分の生命の一部になっている」と話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年7月18日