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japanese.china.org.cn |19. 07. 2018

中国企業のブラックテクノロジー、W杯で注目浴びる

タグ: 中国 企業 ブラックテクノロジー W杯



 中国時間7月16日未明、2018年ロシアワールドカップがモスクワで閉幕し、フランスが4対2でクロアチアを下し、20年ぶりにトロフィーを手にした。

 

 今回のW杯決勝には、素晴らしいプレーだけでなく面白いブラックテクノロジーも登場した。サポーターのTシャツや帽子にフレキシブルディスプレイがはめ込まれ、画面に試合情報が流れ、便利な観戦グッズとなった。決勝の入場時から「フレキシブル+スポーツファッション」商品は各国・各年齢層のサポーターから人気を集め、かっこいい着こなしで決勝に科学技術要素を添えた。

 

 『南華早報』もこの件を報道。韓国のサムスンを含む複数のスマホメーカーがフレキシブルディスプレイはポータブル機器の今後の鍵を握ると見ており、近い将来の折りたたみ式携帯電話の商用生産の実現に備え、フレキシブルディスプレイの開発を進めている。しかし、サムスンは中国ベンチャー企業の柔宇に先を越された。


 

 世界初の高画質フレキシブルディスプレイ・ファッションであるこのアイテムは長時間つけても違和感がなく、はめ込まれている超薄型フレキシブルディスプレイは軽い、薄い、柔らかい、美しいという特徴がある。色が鮮やかなだけでなく、解像度も高く、主流スマホの水準に達する。そのほか、自由に取り外せ、衣類や帽子を普通に洗濯できる。

 

 柔宇科技の樊俊超副総裁は、「携帯電話で自分で設計またはダウンロードした画像や動画をフレキシブルディスプレイで再生でき、各スポーツの大会やコンサートなどのイベントで最も目立つ独特な存在になる」と紹介。ハイレベルのユーザーは創造力を発揮して様々なシーンに応用し、実用性と嗜好性を兼ね備えている。

 

 資料によると、ユニコーン企業の柔宇科技は2012年に米国のシリコンバレー、中国の深セン市と香港に同時に設立された。フレキシブルディスプレイ、フレキシブルセンサ、VRディスプレイなどのスマート機器分野において世界をリードし、次世代の人とロボットのコミュニケーション、IoE技術と商品の研究、開発、生産、販売を行う。同社は5年で国内外の有名ベンチャー投資機関から6回の協調投資を受け、国内外に2000項目以上のコア技術知的財産権を有し、20以上の国と地域で商品を販売している。今年6月には総投資額約110億元の世界初の第6世代フレキシブルディスプレイの量産を開始し、年間生産量5000万台を見込んでいる。


 同社のサイトを見ると、これらのTシャツと帽子の価格は安くなく、1点5888元(882ドル)、合わせると8888元。商品は限定販売となる。








「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年7月19日