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japanese.china.org.cn |09. 08. 2018

インド男性、39年かけて荒漠を森林に

タグ: インド 荒漠 森林

   55歳のインド人男性Jadav Payengさんはアッサム州のマユリ島で生活している。16歳の時に洪水と干ばつで故郷が荒れる様子を目にし、植樹をするという考えが生まれた。彼は39年間にわたり自分の力だけで荒漠を森林に変え、ベンガルトラ、サイ、ハゲタカ、115頭のゾウがここに生息するようになった。

 

   1979年、故郷の荒漠を阻止するため、Payengさんは植樹事業に着手した。39年を経て、荒漠は1360エーカー(550万平方メートル)の森林に変わり、多くの野生動物が生活場所を見つけることができた。

 

   Payengさんは今も森林事業に取り組んでいる。作業しやすいように、彼は妻と3人の子供とともに質素な建物に住み、夫妻は牛乳を売って経費を稼いでいる。Payengさんは、「最初は栽培に時間がかかったが、現在は野生動物と自然環境のおかげで樹木が増殖能力を備えた。一生、植樹を続けたい」と話した。

 

   Payengさんの事績は2007年秋に公になった。当時、記者と野生動物愛好家のKalitaさんを森林で見かけ、Payengさんは密猟者だと勘違いしたという。KalitaさんはPayengさんの経歴に惹きつけられ、新聞に記事を掲載し、世界で反響を呼んだ。また、Payengさんの事績をまとめたドキュメンタリー『森林の子』も制作された。現在、このドキュメンタリーのYouTubeでの再生回数は270万回を超えている。

 

   Payengさんの事績は政府からも認められた。2015年、彼はインドで4番目に大きい国民栄誉賞に当たる「パドマシュリ賞」を受賞。目標は森林を5000エーカー(2023万平方メートル)に拡大することだというPayengさんは、「樹木伐採は人類に何のメリットもない。人類は全てなくなるまで飲み込む」と忠告した。


   Payengさんは森林での生活に満足しているが、密猟者や違法伐採を行う人の脅威にも晒されている。彼は、「すべての人が周りの世界を考える必要がある」と話した。



「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年8月9日


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