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japanese.china.org.cn |11. 02. 2019

春節の過ごし方の変化が示す中国発展の活力

タグ: 春節 過ごし方 変化


   春節は家族で一緒に過ごす日で、儀式感に溢れたイベントでもある。最近の春節の過ごし方は伝統に回帰しながらも変化し、より多様化している。春節の過ごし方の変化は経済・社会発展の軌跡と変遷を映し出している。

 

団欒方式の変化 「呼び寄せ春節」ブームを促進

 

 旧暦の1月6日、広州で働く劉伶さんは故郷に帰る両親と兄嫁を車で広州白雲空港まで送った。家族で広州で春節を過ごしたのは今回が2回目だった。

 

 劉伶さんの故郷は四川省眉山市で、帰省チケットが手に入りにくいため、昨年から両親と兄嫁を広州に呼んで春節を過ごしている。「どこで春節を過ごしても同じ。家族で過ごすことが一番重要」と劉伶さんは話す。

 

 春節は「世界最大規模の人類大移動」と言われ、以前は渡り鳥のように人々が大移動し、春節前に沿岸部から内陸へ、都市部から農村部へ行き、春節が終わる頃に生活地に戻るという人が多かった。しかし最近は一家団欒の理念は変わらないまま、団欒方式が変わり、「一方向の潮汐」から「呼び寄せ春節」の傾向が強まっている。

 

 広州と深センは「潮汐」が最も目立つ地域で、以前は「超満員で北上し、空車が南に戻る」というのが一般的だった。しかしここ数年、状況が大きく変化している。広州南駅の広報担当者の劉慧さんによると、春運(春節帰省ラッシュ)が始まってから、広州南駅の1日平均旅客輸送量は延べ30万8000人で前年同期比25%増加、到着者は1日平均18万8000人で30%増加した。

 

 中国鉄道総公司と旅行サイト「携程」のビッグデータを見ると、今年の春運人気路線の逆方向の利用者は約9%増加し、その多くが家族訪問である。上海、北京、広州、深セン、杭州などは「呼び寄せ春節」の人気目的地で、大晦日1週間前のこれらの都市に向かう航空便の予約件数は前年同期比40%以上の増加となった。

 

 携程集団航空券事業部の責任者の邵季紅さんは、「出費を節約できるだけでなく、呼び寄せ春節は家族と過ごす時間が増え、違った春節を味わうこともできる。呼び寄せ春節と春節旅行のブームに後押しされ、北京、上海、広州などの春節に人がいなくなる都市の人気は大幅に回復した」と話した。


 交通運輸部の統計によると、春節の7連休の鉄道旅客輸送量は延べ6000万人で最高を記録し、民間航空旅客輸送量は約1300万人で前年同期比で大幅に増加した。


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