フォトギャラリー>
japanese.china.org.cn |11. 02. 2019

春節の過ごし方の変化が示す中国発展の活力

タグ: 春節 過ごし方 変化

伝統の春節ムードが濃厚 博物館見学が人気

 

 宮廷の入り口にめでたい年画と春聯が貼られ、乾清宮前の階段の上下に「天灯」と「万寿灯」が置かれ、廊下に美しい明かりが揺らめく。旧暦1月5日午前、徐東蕾さんは家族を連れて紫禁城に行き、濃厚な春節ムードを味わった。

 

 「春節中は正月用品を買い、故宮を参観し、子どもは知らず知らずのうちに伝統文化を知る。このような春節の過ごし方は伝統的でもあり新しくもある」。北京で20年近く働く徐東蕾さんは初めて故宮を訪れ、年画や財神などがある春節の雰囲気は彼にサプライズをもたらした。

 

 伝統の祝日文化を活性化するため、故宮博物院は1月上旬から「賀歳迎祥--紫禁城で旧正月を過ごす」展示会を開催し、885点(組)の文物を展示した。故宮の春節7連休の入場券は春節前に予約でいっぱいになった。商務部が10日に発表した統計によると、「紫禁城で旧正月を過ごす」展示会の連休中の来場者は延べ50万人近くとなった。

 

 伝統の春節行事は一時期「子供時代の思い出」になったが、最近は勢いが戻り、春節中の博物館見学が観光客と市民から人気を集めている。中国旅行研究院の調査によると、春節期間に博物館、美術館、図書館、科技館、歴史文化街を訪れた観光客は前年同期比40.5%、44.2%、40.6%、18.4%増加した。

 

 「伝統行事の形成過程は民族または国家の歴史文化の長期的な蓄積と凝結の過程であり、このような伝統の春節行事に魅力を感じるのは、私たちの心の奥に正月儀式に対する共感があるため」と故宮博物院の単霽翔院長は話す。

 

 「科技スタイル」も濃厚な春節ムードを盛り上げている。河南省の農村部出身の張斉さんは、以前は正月の挨拶回りをしていたが、今年は「福」の字を書き春聯を貼る動画をTikTokで撮影して友人に送って挨拶をした。このような動画はショートムービーソフトでよく「いいね」を多く獲得している。


<  1  2  3  4  5  >