民宿の食堂でその日の帳簿をつける葉児克巴図さん(9月25日)
モンゴル族図瓦人の葉児克巴図さんは新疆ウイグル自治区のカナス湖の近くに住んでいる。数年前、彼は先祖と同じように牛と羊とともに遊牧生活をしていたが、ここ数年は「木を宝にする」という能力を見せている。彼の管理により、山小屋は特徴的な民宿になり、観光客から人気を集め、彼とともにビジネスをする牧畜民も多く稼いでいる。
カナス湖はアルタイ山区の奥地にあり、最も近い県城の布爾津県から山道で約150キロメートル離れている。以前は道がなく、葉児克巴図さんは馬に乗って1~2日かけて県城に行っていた。ここ数年は道ができ、車で3~4時間で行けるようになり、夏と秋は風景観賞、冬と春はスキーに訪れる観光客が増えている。
4年前、葉児克巴図さんは自宅の木の小屋を整理し、村で最初の民宿を開いた。自然そのものの木の小屋では図瓦人の日常生活を体験でき、多くの観光客が訪れている。「観光客に変わった体験をしてもらう」というのが葉児克巴図さんの1つ目のビジネスのモットーである。