奪火郷高谷堆村で、加工した米をパッキングする村民(10月14日)
「高谷堆の藁塚は毎年赤字」は、山西省晋城市陵川県奪火郷高谷堆村の村民の口癖だった。太行山の奥地にあるこの村は穀物の生長に適した自然環境で知られている。交通が不便、販路が開拓されていない、生産経営モデルが遅れていることなどが原因で、穀物が豊作でも村民は収入を得るのが難しく、一時期、村民の半分近くが貧困世帯だった。
的確な貧困者支援の実施は村の姿を急速に変えた。2016年初め、国家電網山西晋城供電公司は村に貧困者支援作業チームと第一書記を駐在させた。貧困者支援幹部のもとで、高谷堆村は特徴的な養殖、漢方材の加工、穀物の高度加工、アグリツーリズムなどの産業の発展に力を入れた。裕福になりたいという気持ちから、貧困者は村が開設した農業技術講習に積極的に参加し、収入増加の道を切り開き、収入を増やしていった。2018年末、高谷堆村の全貧困世帯が貧困脱却を実現した。
高谷堆村は今秋も豊作となり、村民は県内で行われる文芸イベントで貧困脱却後の元気な様子を披露するため、伝統民族プログラム「手押し車」の練習を開始した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年10月16日