秋になり、全国各地の大学で授業が始まった。青海省化隆海賊自治県出身の新入生20人は村を出て各地の大学に入学し、人生の新たなスタートに立った。
黄河北岸の山々に囲まれた場所に「科巴」という地域がある。ここは科上と科下の2つの行政村で構成される。20人の受験生は「熱夢科巴芸術団」の出身で、今年の大学受験では20人全員が合格し、うち19人は本科、1人は専門学校に進んだ。
西藏語で「熱夢」は「夢」を意味する。2012年、科巴でボランティアをしていた王洪波さんは自身の教育支援の経験を生かし、現地の児童をモデルにミュージカル『熱夢科巴』を制作し、「熱夢科巴芸術団」(以下、芸術団」が誕生した。芸術団の創設後、約50人の学生が参加した。
2015年、芸術団が青海省に正式に設立された。同年、芸術センターが村に設立され、屋外の空き地でしかトレーニングできなかった子供たちは整備された室内でトレーニングできるようになった。
2017年、芸術団の20人のメンバーが青海省文化芸術職業学校に入学し、舞踏を学び、3年にわたるシステム学習とトレーニングを経て大学に入学した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年9月22日