「タイの初代の香りココナッツの産地はプラチュワップキーリーカン県で、しかも、私はここの出身」と、ナロンサさんは実家のココナッツ加工工場に駐車しながら記者に紹介した。
第3回中国国際輸入博覧会がまもなく上海で開幕する。ナロンサさんの会社は今年も出展業者としてタイの上質な香りココナッツを中国に紹介する。「中国国際輸入博覧会は私たちにとってすばらしいプラットフォームで、私たちのココナッツをより多くの中国人に知ってもらえる」とナロンサさんは述べた。
「子供の時に家でココナッツを栽培し、私たちは自分でココナッツを守り、ココナッツをよく理解している。形を見ればおいしいココナッツを見分けることができ、おいしいココナッツの栽培方法も知っている」と話す50歳のナロンサさんはココナッツ栽培家庭に生まれ、ココナッツ栽培から自分の会社を設立し、販売先をタイ国内から海外に広げ、ココナッツで富を築いた。
2009年に自分の会社を設立し、欧米にココナッツを輸出し、その後、中国市場の重要性を意識するようになった。中国は人口が多く、国民はココナッツが好きなため、中国市場進出に着手したという。ナロンサさんによると、彼の会社は2013年に中国市場に進出し、タイ料理店から、スーパーやショッピングセンターへと範囲を広げた。知名度が高まるにつれ、中国のECサイトとの協力は会社に予想外の発展のチャンスをもたらした。
「この5年、私たちの香りココナッツの中国での販売は店舗販売とネット販売のどちらも好調。中国市場に進出してから、売上は数倍に伸びた」とナロンサさんは述べた。現在、中国は会社のココナッツの主な輸出市場になっている。
突然の新型コロナの流行は世界経済に巨大なダメージをもたらしたが、ナロンサさんの会社は越境ECに頼り、ココナッツの輸出は成長を続けている。「今年は中国市場への輸出量が増加しており、2019年より好調」とナロンサさんがは話す。
新型コロナにより、ナロンサさんは今年の中国国際輸入博覧会に自ら足を運ばず、中国の協力パートナーに出展を依頼した。「現場で顧客と交流できないのは残念だが、中国の顧客に会社の新商品を紹介するチャンスがあることはうれしい。中国の市場は巨大で、消費の潜在力も非常に大きい。中国の開放的な市場のおかげで、私たちは中国のパートナーと共に市場を開拓し、前進することができる」とナロンサさんは話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年11月3日