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japanese.china.org.cn |10. 11. 2023

開化紙 薄いが寿命は1000年

タグ: 開化紙 薄い 寿命
中国網日本語版  |  2023-11-10

新華社記者 翁忻暘撮影


   開化紙は浙江省的開化県で生産され、明代から作られている。セミの羽のように薄いが腰があり、1000年保存することができる。開化紙の品質は清代末期に衰退し始め、近代になり工芸の伝承は途絶えつつあった。近年、開化県出身の黄宏健さんは製紙工芸を模索し、開化紙を「復活」させようと取り組んでいる。


   2010年前後、黄宏健さんは省級無形文化遺産プロジェクトの開化紙のことを知り興味を持ち、経営していた飲食店を閉めた。彼は江西、福建、安徽、浙江の古い村落に行き、職人から学び、植物学や化学書を読み、府志と県志を調べ、開化紙を「復活」させる方法を探り始めた。2015年、復旦大学の6学科の専門家からなるチームは黄宏健さんの作業室を訪れ、中国科学院の楊玉良院士を筆頭とした院士専門家作業ステーションが設立され、開化県政府も研究費用を支給した。2016年末、開化紙のサンプルと理化学的指標が古紙の水準に近づき、チームは修繕用紙、典籍用紙、版画用紙などの工芸の課題を解決していった。現在、開化紙は6つの発明特許を申請し、20品種以上開発され、年間生産量は2~3万枚になる。紙は中国国家図書館と国家版本館杭州分館が特注し、古籍の修復保護に使用されている。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年11月10日

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