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japanese.china.org.cn |25. 02. 2026

中国のロボットの進化が速い理由とは?

タグ: ロボット 政策支援 科学技術 伝統文化
「人民網日本語版」  |  2026-02-25

 春節(旧正月、今年は2月17日)に伴う連休中、人型ロボットは科学技術と伝統文化が融合した主役として注目を集めた。中央広播電視総台(CMG)や地方テレビ局の春晩(春節を祝う年越し番組)において大規模で高難度のパフォーマンスを披露しただけでなく、縁日や商業施設、レストランなどのオフラインシーンでも幅広く活用された。レンタル市場は活況を呈し、SNS上でも大きな話題となった。世界のネットユーザーたちは、中国のロボットの進化の速さに衝撃を受けたが、これは決して偶然なことではない。

 トップレベルデザインと政策支援が、ロボット産業の発展の「ハンドル」を握っている。

 近年、「第14次五カ年計画(2021~25年)のロボット産業発展計画」や「人型ロボットの革新的発展の指導意見」から、「人工知能(AI)+」行動の踏み込んだ実施や第15次五カ年計画(2026~30年)におけるエンボディドAIの展開に関する提言まで、国家レベルでロボット産業の発展のトップレベルデザインが行われ、支援策も継続的に強化されている。また、地方政府も歩調を合わせて取り組んでおり、多くの省・市がロボット産業の発展を支援する特別政策を打ち出している。

 テクノロジーの自立自強という戦略的方向性により、企業がコア技術の研究開発においてより自信を持って取り組むことができるようになり、「政策の誘導—資本の追随—企業の取り組み」という優れた循環が生まれ、中国のロボット関連の特許出願件数は世界の3分の2を占めている。統計データによると、2025年8月4日時点で、中国の22都市にすでにロボット関連の企業が1万社以上集まっている。この22都市には、東部、中部、西部の都市が名を連ねている。

 産業体系とコスト優勢性は、ロボットの先端分野開拓に育成基盤を提供している。

 中国の製造業の強みは、世界で最も完全かつ迅速な産業支援体制を備えていることにあり、多くの効率的で協調的な製造業クラスターを形成している点にある。いかなる技術革新であっても、川上・川下の産業を速やかに見つけることができ、その設計図から商品化までの速度は驚異的だ。そして、ロボット産業も例外ではない。中国は世界最大のロボット生産国で、世界のロボットの55%が中国で生産されている。今年の中央広播電視総台の春晩に登場した各種人型ロボットのコア部品の国産化率は70%を超えている。

 ローカライズされたサプライチェーンにより、ロボットの製造コストが低減しており、設計から量産までの開発サイクルが短縮されている。2025年時点で、中国の人型ロボット完成品メーカーはすでに140社以上に達し、発表された製品モデルは330種を超えている。

 巨大な市場と充実したシーンが、ロボット製品の進化に必要な「実戦の場」を提供している。

 実際の現場において繰り返し検証して初めて急速に進化するハイテクだが、中国の応用シーンは世界で最も充実している。自動車製造や3C(コンピューター、通信機器、家電)組立工業などの現場、倉庫・物流、スマートウエルネスといったサービス業、デジタル化・スマート化への変革の波が、ロボットに新たな活躍の場を提供している。

 現在、人型ロボット産業には、3つの未解決のボトルネックが引き続き存在している。1つ目はコストと価格の矛盾だ。中国産ロボットのコストは大幅に低下したものの、数万元(1元は約22.6円)から数十万元という価格帯は、一般消費者の購買能力を超えており、大規模普及にはまだ時間がかかるだろう。2つ目は、信頼性と汎化能力に開きがあることだ。春晩の舞台における完璧なパフォーマンスは、事前に設定された環境に依存しており、実際の複雑な現場環境は、ロボットの自律知能により高い要求を突きつけている。3つ目はデータとアルゴリズムの進化におけるボトルネックだ。エンボディドAIの訓練には、大量の実際の現場データによる学習が必要だが、現在のデータ収集のコストは高く、データ規格も統一されていない。

 このように中国の人型ロボットが急速な進化から持続的なリードへと進むには、長期的な取り組みが不可欠だ。(編集KN)

 「人民網日本語版」2026年2月25日