高速鉄道建設減速 「欧州・日本のスパイに用心」

张燕
japanese.china.org.cn, October 18, 2011

中国商務部国際貿易経済合作研究院の梅新育研究員は取材に対し、高速鉄道は「メイド・イン・チャイナ」の目玉商品になるとの見解を示した。また、高速鉄道の建設ペースの減速で、欧州や日本などのメーカーは産業スパイを使って中国の高速鉄道の技術を盗み取る可能性があるとし、設備メーカーにスパイ対策を強化するよう促した。

高速鉄道は「メイド・イン・チャイナ」の目玉商品に

中国の鉄道設備、車両、列車の先頭部分などの輸出額はここ数年、12~15億ドルに達している。梅新育氏は、中国の高速鉄道はさらに大きな海外市場を獲得し、中国の輸出の目玉商品になるとの見解を示した。

温州で起きた高速鉄道事故の後も、中国の高速鉄道、列車は欧州などの先進国で飛躍し続けている。今年下半期、中国はエストニアなどの国に車両設備を輸出し、日本、ドイツ、フランスといったライバルを打ち負かした。米国で、中国企業はゼネラル・エレクトリック(GE)と合弁会社を設立し、米国の高速鉄道事業の入札に参加した。GEは中国の技術を導入し、米国で高速鉄道設備を生産する方針を固めている。また、イギリスの高速鉄道事業も中国の技術を採用する可能性が非常に高い。さらに、中国はブラジルの高速鉄道設備の運営にも技術を提供すると見られる。

梅新育氏は、中国は海外市場を放棄すべきでないと見ている。中国は高速鉄道の設備を海外に輸出するだけでなく、その規格も提供しているためだ。中国が一歩先を行けば、全世界で中国の高速鉄道の規格が用いられることになる。ところが、世界で高速鉄道建設がブームとなっている中、入札機関に厳しい条件を設ける国もある。例えば、ブラジルは運営数年後に返還することを要求している。「そのような状況下で、中国の高速鉄道メーカーが一括請負の入札から身を引き、設備だけを供給することには賛成だ」と梅新育氏は話す。

欧州、日本がこれを機に中国の高速鉄道技術を盗み取る恐れも

 

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