日本陸自戦車、北から南へ大移動 思わぬ事態続出

李明艳
japanese.china.org.cn, November 8, 2011

今月10日に日本・九州で行われる陸上自衛隊の実弾射撃訓練に参加するため、北海道方面の陸上自衛隊の90式戦車4両を含む車両計50両余りが民間の大型輸送船ではるばる海を越えて大分県に向かった。ところが途中、思わぬ事態が続出。まず騒音が原因で住民から不満と抗議があり、続いて車両1台から白煙が上がり走行できなくなったため、陸自は代わりの車両を駐屯地からトレーラーで運んで積み込んだという。

7日付の読売新聞によると、陸上自衛隊第7師団(北海道千歳市)の90式戦車4両と89式装甲車48両が7日午前、北海道苫小牧市の苫小牧西港に到着。民間フェリー「ナッチャンWorld」に積み込まれ、大分県日出生台演習場で10日から始まる「過去最大規模」の実弾射撃演習に向かった。

共同通信社によると、今回戦車などの道外への大規模移動は初めてで、「不測の事態」に備え、民間の列車やフェリーで運ぶ「協同転地演習」の一環という。北海道陸自は今回の訓練に隊員235人を派遣、9日に大分港に到着する予定。

今回の大規模移動に地元住民から不満の声があがっている。NHKによると、大分県で行われる訓練に陸上自衛隊の北海道千歳市に駐屯する部隊が参加することになり、6日夜から90式戦車4両を含む車両52両が移動を始めた。戦車などはフェリーを使って九州まで輸送されることから、、北海道の苫小牧港まで一般道を走行しなければならない。

戦車は騒音や振動が大きいため、走行用ベルトにゴム製のカバーをつけ、速度を10キロに落として走りましたが、それでも大きな音を出し、沿道に出て不満を示す住民や抗議する住民の姿が見られた。苫小牧市の男性は「大きな音と振動でびっくりしました」と話した。

産経新聞によると、中国の軍事力の「台頭」を受け、昨年12月に新しい防衛大綱で示された鹿児島から沖縄本島一帯の「南西諸島」の「機動防衛力」強化に向け、防衛省はこれまでの本土防衛重視から「西南重視」に切り替える方針を決定、近く大規模な実弾射撃訓練を行う。陸自の過去に前例のない大規模移動は、防衛省の「基盤的防衛力」から「動的防衛力」への移行を反映している。

朝日新聞によると、6日深夜、戦車部隊が北海道の東千歳駐屯地を出発した。走行中、車両1台から白煙が上がり走行できなくなったため、陸自は代わりの車両を駐屯地からトレーラーで運んで積み込んだという。

写真は「環球網」より


 

 
 
 

 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年11月8日