前CEO、イギリス人のマイケル・ウッドフォード記者会見に出席
日本企業「オリンパス株式会社」の前CEO、イギリス人のマイケル・ウッドフォードは、最近、日本で最も注目を集めている外国人といえよう。この余所者の「外国人」がしかも単独で、オリンポス社の20年に及ぶ数千億円の損失隠しと不正な減損処理の驚きの内幕を公表した。25日、ウッドフォードは東京の外国人記者クラブで数百人の国内外の支持を受けた。
記者会見当日、ウッドフォードは今年4月にCEOに就任し、10月に取締役会から辞任された経緯を振り返り、まるでサスペンスドラマの主人公になったようで刺激的だったと語った。また、日本で『文化摩擦』に遭遇し、オリンポスの管理層の職業倫理と企業内文化の奥深さに驚いたとして、二つの例を挙げた。CEO就任前、当時の副社長だった森久志顧問に仕事に対する哲学を聞いたとき、森氏は「菊川会長についていくだけだ」と答えたという。また、ウッドフォードが会社の前途について当時の取締役会で決定しようとし、菊川剛らから会社の利益に反するとウッドフォードの解任を提議されたとき、取締役会の他の役員から一切異論は出ず、挙手による採択がされた。「まるで小学生の教室風景のようだった。」
海外メディアの前で、ウッドフォードが日本文化の暗部に挑戦した「闘士」というイメージ作りに成功したことは否めない。同様に日本独特の企業理念や構造、日本社会に外国人排斥の心理が潜んでいることは疑う余地もない。もし、外国メディアの団結がなければ、ウッドフォードは孤軍奮闘するドンキホーテになる可能性はある。
あるメディアから、ウッドフォードのオリンポスに対する、このような追撃の手を緩めないやり方について、私的な恨みの一面があるのではないかという質問があった。これに対し、ウッドフォードはオリンポスは欧米市場で販売額が全販売額の7割を占める会社であり、日本企業ではあるが、影響力を持つ多国籍企業として海外の投資者に対して責任を追う義務があると、真剣に訴えた。
オリンポスの今回の事件発覚は、日本の企業全体のイメージを傷つけた。日本の世論でもこの件は取りざたされ、市場のダメージは拡大する恐れもある。また、更に多くの日本企業の財務信用度や企業管理体制にも疑問が投げかけられている。どのような結論になろうとも、今回の事件に注目するギャラリーの多くにとっては、日本の企業文化、管理体制をよく知るためのチャンスになるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年11月28日