中国人権発展基金会の林伯承副理事長兼秘書長は27日、中国、日本、韓国3カ国共同で編集・出版した「東アジア3国の近現代史」がすでに中日韓の一部の学校で試用されていると明らかにした。
日本・中国・韓国による年に1度の「歴史認識と東アジアの平和」フォーラムが同日午後、北京で閉幕した。林代表は同フォーラムの主催者として総括を行い、「同フォーラムはこの10年間、『東アジア3国の近現代史』を中日韓共同で編集・出版し、一部の学校で試用するなど多くの成果をあげ、政府と民間の有識者の歴史認識、未来の啓発、協力・交流、友好増進の重要な場となってきた。10年後には同フォーラムの発言がアジア及び世界に影響を与える重要な会議の場になっていると期待する」と述べた。
林代表によると、フォーラムの東アジアの歴史と平和における共通認識には、フォーラムの趣旨と理念に対する認識のほか、日本のアジア侵略、南京大虐殺、慰安婦などの問題に対する認識、さらに日本の侵略行為など歴史問題への探求、日本の政治要人の靖国神社参拝など現実的問題への意見の相違、「一国史観」や「東アジア史観」に対する研究、「アジア史観」や「世界史観」に対する模索などが含まれ、一致に近い認識を得ている。
歴史認識と東アジアの平和フォーラムは中日韓の学者と民間人が2002年から開催、東アジア3カ国の近現代史と現実問題に関する話し合いを通じて、3カ国の民間の歴史と現実問題における相互理解・意思疎通を促進し、東アジアの平和を守る共通認識に達することを目的としている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年11月28日