南京大虐殺記念日の報道に日本は慎重姿勢

japanese.china.org.cn, December 14, 2011
 

12月13日は、南京大虐殺から74周年の記念日だった。世界はこの日を大変注目しておりBBCなど西側メディアも報道したが、比較的日本国内での南京大虐殺記念日に関する報道は控えめだった。

共同通信社など日本の主力メディアは、追悼イベントなどを簡単に報道。産経新聞などの一部報道機関が「日中で虐殺人数の認識に差がある」と強調した。清華大学日本問題の専門家である劉江永氏は、13日取材に答え、これは日本の「自己忘却」といえる表現であるが、歴史の真相を抹殺することはできないという。

産経新聞は13日、中国での追悼活動を報道したが、文中「南京大虐殺74周年」を「日本南京占領74周年」と表現していた点がひっかかる。また、「日中はこの時期の歴史認識に大きな開きがある」と強調していた。この報道は中国側の追悼活動を論評し、「第二次世界大戦から60年以上が経過しても、中国は厳しい「対日観」を維持している。歴史認識では、日中の隔たりは解消されないままだ。今回の追悼活動は中国では「愛国教育」の一環である」といっている。

また、同紙は、中国側が南京大虐殺の被害者数を「30万人以上」といっている結論を、日本側では「多くても20万人、推定4万人から2万人」と掲載している。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月14日