米、自国民の退避計画を発表 朝鮮半島での一発触発に備え

japanese.china.org.cn, May 23, 2012
 

朝鮮半島の掃く戦争の危険が増している――。朝鮮の労働新聞は22日、半島情勢をこう警告した。23日付の「環球時報」が伝えた。

朝鮮半島の周期的な一発触発状態が最近再び「臨界点」を迎えている。22日に韓国から伝えられた情報によると、韓国は2兆5000億ウォンを投じて対朝鮮ミサイル作戦能力を拡大し、在韓米軍も戦争勃発後、自国民22万人を退避させる計画を初めて明らかにした。まるで各国が戦争に向けて準備を進めているようだ。

韓国紙・ソウル新聞は22日、米軍は初めて大規模な自国民退避計画を明らかにしたと伝えた。その計画によると、朝鮮半島で戦争が勃発した場合、米国は自国民22万人を日本に退避させるというものだ。日本のメディアは、この退避計画は米国が朝鮮に圧力をかけるための一つの手段だとしており、事態の深刻さを意味すると報じた。

朝鮮半島では最近特に突発事件はなく、米韓が戦争の準備を進めているという情報はあまりに唐突な感じがする。中国人民大学国際関係学院の金灿栄副院長によれば、米国が朝鮮の新しい指導者を用心する一方で、朝鮮も衛星打ち上げ後、強硬な態度を示し、各国に何ら説明をしなかった。米韓もそれぞれに思惑があり、3カ国がそれぞれ「パフォーマンス」を演じている。米韓はこれらのシグナルを通じて朝鮮を抑止したいと考えている。金副院長は「朝鮮半島情勢は本当の戦争勃発までまだ程遠い」とし、「ただ、韓国は朝鮮が挑発してくれば、断固として報復する決意でいる。米国も韓国に適度な反撃を認める戦略だろう。ある意味では、朝鮮半島がいっそう安全ではなくなる」との見方を示す。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年5月23日