仏 L'Express 誌は4日、中国人は火星で野菜を栽培するつもりだという見出しの記事を掲載した。将来あなたはどこへ行って野菜を栽培する?中国人は火星に行くつもりだ。中国メディアによれば、北京で宇宙飛行士が「宇宙での野菜栽培」実験に初めて成功したという。
面積約36平方メートルの人工的な生態システムの中で、レタス、ムギレタス、スイゼンジナ、エンダイブといった食用野菜を栽培。制御可能な生態生命維持システムの構築によって、宇宙飛行士が宇宙で必要な酸素・水・食物をシステム内で再生利用できる「自給自足」を実現した。
中国高官は、宇宙飛行士は普段は宇宙食を食べているが、今回の実験成功によって自分で栽培した新鮮な野菜が口にできるようになると強調。また植物の光合成を利用して、宇宙飛行士に酸素を提供するとともに、彼らが吐き出した二酸化炭素を浄化する、宇宙船内で100%大気循環を実現。作物や藻類を栽培できるこのシステムは月や火星の宇宙基地専用に設計されたものだ。
仏テレビ局は4日、火星で中国野菜を栽培?と題し、「宇宙野菜」は「月面着陸戦」の長い道程を見据えた一歩にすぎないと報道。中国の夢はアジアで最初に月面に着陸することだ。「嫦娥計画」と銘打った月探査計画で、中国は07年と10年にそれぞれ月探査機打ち上げに成功し、いまでは永久的な月面基地建設に向けて大きく前進している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年12月5日