中国国産哨戒機 探知能力が米P-3を上回る

japanese.china.org.cn, January 5, 2013
 

中国製対潜哨戒機「高新六号」

米P-3対潜哨戒機と役割・性能が同等の中国製対潜哨戒機「高新六号」がこのほど実施した初の試験飛行の様子が、ネットユーザーにより公開された。台湾紙『聯合報』の情報によると、海洋偵察および空対潜能力は中国軍の弱点になっているが、高新六号の就役によりこの状況が大きく改善される見通しだ。

台湾メディアによると、中国海軍は世界最大のディーゼル潜水艦艦隊を保有しているが、対潜戦の能力は各国に大きく遅れを取っている。艦載ヘリコプターを除き、これまでは空対潜の固定翼機がほとんど存在しなかった。中国の近隣では、日本、韓国、米国海軍等がP-3をすでに配備しているか、今後配備する予定だ。米軍はまたボーイング737を改造したP-8を、P-3の後継機にしている。

写真を見る限り、高新六号は中国製輸送機「Y-9」の機体を使用しているが、機体の先端部分にレーダーを追加した。さらに尾翼を大幅に延長し、潜水艦の探知に用いる磁気探知機(MAD)を搭載した。磁気探知機は、潜水艦の鉄製の船体が地球の磁場に与える妨害を探知するため、理論上はアンテナが大きいほど高い効果が得られる。高新六号のアンテナはP-3より長いため、中国の軍事メディアは「高新六号の探知能力はP-3よりも優れている」と伝えている。

「高新」とは、中国が輸送機を利用し開発した、一連の電子戦・偵察機ののコードネームだ。「高新五号」はY-9の機体を改造した早期警戒機で、「KJ-200」とも呼ばれる。高新六号は今後就役すると、正式名称が付けられることになる。

  

「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年1月5日