地球を駆け回る安倍氏 世界中を思い通りにはできない

japanese.china.org.cn, May 7, 2014
 

安倍首相は頑迷にも、外交を自らが地球儀に残す足跡としており、就任後間もなく「地球を俯瞰する外交」を自負し、これを実施してきた。しかし外交の真の中身に対する敬意を、安倍首相は少しも持ち合わせていない。「黒幕」が安倍首相に対して、「遠方と交わり近隣を攻める」という外交の秘訣を教えていることは明らかだが、この間違いが真理になることはない。

眼病を患っているのでなければ、安倍首相が「多忙」になっている理由を見て取れるはずだ。安倍首相は武器のセールスにより景気回復を促し、「積極的な平和主義」を宣伝している。この二つを並べてみると、どちらも互いに関連性を少しも持たないことは明らかだが、安倍首相は国内外で物笑いにされ批判を浴びようと、この二つを無理に結びつけようとしている。

すでに発表されている情報によると、安倍首相は今回の訪欧で、英・仏・独と一連の武器開発の合意に達している。これは安全協力の名を借りて、日本の軍拡に対する国際社会の懸念を解消するためにすぎない。

中国が欧州各国で展開している「対日宣伝戦」への対抗は、安倍首相のもう一つの重要な意図と目的であり、日本の地域および世界の平和に対する「積極的な貢献」を強調した。安倍首相は、日本の「積極的な平和主義」はドイツの方向性と一致していると表明し、また英国と「自由と民主の価値観」を共有すると希望を述べた。安倍首相はこれから訪問する国々でも、甘言を吐くことだろう。

安倍首相は訪独前、ドイツ紙『フランクフルター・ アルゲマイネ・ツァイトゥング(FAZ)』の取材に応じた際に、ドイツのように隣国に謝罪することを拒否し、日本と隣国は賠償について合意に達しているという真っ赤な嘘を公然と口にした。安倍首相はまたNATO本部の演説で、集団的自衛権の解禁について弁解する可能性がある。 

安倍首相も、事実は詭弁に勝り、是非の混同は役に立たないという、最も簡単な理屈を知っているはずだ。地球儀上のすべての国を駆け回ることを妄想しているようだが、これは世界中を思い通りにするというわけではない。

メルケル首相との会談後、安倍首相はドイツの50数人の日本人とドイツ人から批判を浴びたが、これは外交では極めて稀なケースだ。ドイツの歴史学者も、「安倍首相の演説は都合のいい解釈ばかりで、歴史認識で本末転倒している」と指摘した。

中国の指導者の訪欧中、フランスの各主流メディアはこれをこぞって好意的に伝えたが、安倍首相に対する冷淡な反応はこれとは対照的だ。どうやら安倍首相の努力は「交通費」の無駄遣いで、それほど反響を得られなさそうだ。

安倍首相の訪欧中に、日本国内でも抗議の声があがっている。数千人が東京でデモを実施し、平和憲法の解釈を変えようとする安倍政権の狙いは「邪で、正義も理もない」と批判した。平和憲法があったからこそ、日本は敗戦から復興に向かい、経済繁栄を実現した。

地球儀を使い、安倍首相が訪問した国に色を塗ると、空洞のあるドーナツ型になる。これは安倍首相が中国と韓国という、二つの最も重要な隣国を訪れていないからだ。「地球儀外交」は周辺に好戦的な姿勢を示し、大声でやかましく騒ぎ立てているが、世界のその他の地域で抱き込みの外交を展開したとしても、日本の孤立化を避ける事はできない。

安倍首相は「地球儀外交」とやらに力を注ぐ必要はない。昭恵夫人が、日本は隣国との関係を改善できると期待しているからだ。道理でベルギーのメディアが、安倍首相は主婦に政治を学ぶべきだと皮肉るわけだ。このような観点は、日本の未来の発展方向により合致している。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年5月7日