9月3日は、中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利69周年記念日だ。本日午前、北京市の各界は盛大で厳かな記念活動を執り行い、党・国家の指導者も出席する予定だ。
中国人民抗日戦争勝利記念日は、第十二次全国人民代表大会常務委員会第七回会議によって、2014年2月27日に可決された。 中国人民抗日戦争勝利記念日は、9月3日と定められた。今年の9月3日には、記念日制定以来初の記念活動が実施される。中国共産党中央委員会総書記、中国国家主席、中央軍事委員会主席の習近平氏が、2014年7月7日に全民族抗戦勃発77周年記念活動に出席し、重要な談話を発表した。
専門家は、「今年の抗戦記念活動は大々的に執り行われ、党・国家の指導者が出席する。これは世界に対する宣言書であり、中国人が歴史を忘れず、平和を惜しむことを示す。また中国人の民族の振興、中国の夢の実現に向けたたゆまぬ努力を促す」と指摘した。
記念活動は宣言書
国家行政学院教授の許耀桐氏は、「今年の抗戦記念日は5年ごと、10年ごとの区切りの良い年ではないが、中央政府に重視されている。これは中央政府が記念活動によって、外にシグナルを発しようとしていることを意味する。新指導部は抗戦記念活動の出席により、中央政府の新たな観点と考えを外に伝えることができる。今年の記念活動は特別で、国家の抗戦記念活動に対する重視が強まったことを示している」と分析した。
許氏は、「習主席の今年7月7日の談話は、新たに台頭した大国である中国の、世界情勢に対する観点を示した。習主席は、中国が平和的台頭の道を歩み続けると同時に、歴史を忘れず、他者の謂れなき挑発を許さないことを強調した。7月7日の談話は、一つの宣言と見なすことができる。指導者は今年9月3日の記念活動に出席することで、中国の態度を世界に示し、中国の声を発する」と話した。
民族の士気を高め、中国の夢を共に実現
中国共産党中央党校党建教研部副主任の戴焰軍氏は、「抗日戦争は、中国人が近代の侵略戦争において真の勝利を収めた戦争だ。これは中国人全体にとって、近代史の深く胸に刻まれる重大な出来事であり、毎年の記念日を盛大に記念する必要がある」と指摘した。
戴氏は、「中国が中国の夢、中華民族の偉大なる復興を実現するため、まず全民族のすべての国民が自国の歴史・現実・未来をはっきりと認識しなければならない。特に近代以降は、発展の遅れにより他国に虐げられる、屈辱の歴史となった。抗戦記念活動には、中華民族全体の士気を高め、全民族の現代化という目標の実現を促す、現実的な意義がある。中華民族は世界の民族の林に屹立するため、団結し発展を求め、中国の夢を実現するため努力しなければならない」と述べた。
歴史を鑑みとし、警戒を強める
戴氏は、今年の大々的な抗戦記念活動の現実的な意義について、「これは我々に、歴史を鑑みとし、警戒を強めるよう注意を促している。安倍首相の就任後、日本は釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題などの対中関係、自衛隊の強化など内政の処理において、軍国主義復活の流れを強く示している」と指摘した。
戴氏は、「世界、アジア、中国の人々は、強く警戒しなければならない。党・国家の指導者の出席は、中国人に対して、歴史の経験と教訓を汲み取るよう促している。現在の国際情勢、特に日本の動向を強く警戒し、中国の国家安全、主権、領土の保全を守らなければならない」と警鐘を鳴らした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年9月3日