中国がAPECに貢献、アジア太平洋経済の未来をけん引

japanese.china.org.cn, November 5, 2014
 

今年はアジア太平洋経済協力(APEC)の創設25周年に当たる。APECは25年に渡り並々ならぬ過程を経て、アジア太平洋の経済一体化の促進を力強くけん引した。アジア太平洋では近年、数多くの貿易計画とサブ地域協力枠組みが形成されているが、APECの力が損なわれているように見える。APECが今やかつてのような力を持っていないと判断する人もいる。しかし詳細に見ると、APECが依然として重視されている、地域協力に積極的に参与する組織であることが分かる。

中国はAPECの積極的な参与者、先進国と発展途上国を団結させる重要な力、貿易および投資の自由化・利便化の積極的な推進者、経済・技術協力を促進する重要な力、アジア太平洋の協力の積極的な開拓者だ。

中国は23年前、世界最大の発展途上国としてAPECに加盟し、APECをアジア太平洋を跨ぐ経済協力フォーラムにし、APECの地域経済協力・世界経済一体化の進展における地位を大幅に高めた。この地位はまた、中国の世界経済における地位の向上に伴いいっそう固められた。

中国は1991年に正式にAPECに加盟すると、発展中の経済体としてAPECの発展途上国の力を拡大し、APECの経済・技術協力の進展を積極的に推進し、多くの経済・技術協力の提案を行った。中国の改革開放とAPECの貿易および投資の自由化・利便化は、同時に推進された。中国は地域経済一体化の推進に対して、多くの重要な共通認識を示し、中国の知恵をアジア太平洋の経済協力の進展に注ぎ込んだ。中国が提唱した「開放的で柔軟な、現実を見据えたアジア太平洋の協力」という理念は、「APEC大家庭精神」という提唱に対して重要な力を発揮した。

中国は2001年にAPECのホスト国になり、APECの発展に対して歴史的節目となる貢献を成し遂げた。「上海コンセンサス」を議決し、「探路者計画」を提案し、その後のアジア太平洋の貿易・投資自由化の歩みに対して重要な力を発揮し、各種自由貿易区の設置の条件を整えた。初めて貿易利便化計画を実務的に推進し、これをAPECの協力の新たな見所にした。その経験は、世界貿易機関のドーハ・ラウンド交渉の教訓となった。初めてテロ防止対策の議題をAPECに盛り込み、APECの新しい安全問題の協力のドアを開いた。

中国は2014年にAPECのホスト国となる。これはこれまでの歩みを総括し未来を見据える歴史的な時期、中国が建設的な力を発揮し、各国を率いてアジア太平洋の未来を共に見据える時期だ。

APECのホスト国になることが決定してから、中国はAPECに対して、「未来志向のアジア太平洋パートナーシップを共に築く。先見性のある戦略的な目で、未来志向の互恵関係を発展させ、地域協力枠組みを構築する」という、積極的な協力の姿勢を示してきた。中国は中国の知恵で貢献し、平和的・安定的・開放的・包括的・ウィンウィン・協力・繁栄のパートナーシップの構築を提唱している。

中国は着実で実行可能な、中国の案を提示した。中国は「地域経済一体化の推進」、アジア太平洋自由貿易区ルートマップ、グローバルバリューチェーン戦略青写真において、地域経済一体化の発展方向を示し、地域経済一体化の協力分野を切り開いた。中国は「経済の革新的な発展、改革と成長の促進」において、経済改革・新経済・革新的成長・包括的支持・都市化という5本の支柱を設置し、実務的で実行性の高い提案を行い、「APEC経済の革新的な発展、改革と成長の共通認識」の制定を推進し、新たな常態におけるアジア太平洋経済の発展の青写真を描いた。中国は「全面的なインフラおよび相互接続の建設の強化」において、「相互接続青写真」を制定し、長期的かつ実務的にインフラ整備および相互接続の協力を推進する制度の保障を提供した。

上述した提案が、APEC非公式首脳会議で順調に議決されれば、APECの経済協力は二輪駆動から四輪駆動になり、アジア太平洋の大家庭が形成される。運命共同体の建設の方向性が明確になり、動力が強化される。

APEC 2014は、先人の事業を受けつぎ前途を開拓する、歴史的な盛典になるだろう。

 

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年11月5日

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