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内蒙古、北京・天津生態安全防御線を構築
中国で砂漠化が最も深刻化している省(自治区)のひとつである内蒙古自治区は、このほど「北京・天津周辺地区における内蒙古砂漠整備プロジェクト」を始動させた。現在、全区ですでに完成された砂漠整備プロジェクトの作業面積は約16万ヘクタールで、年間を通じた整備活動の総面積のうち83%を占めている。長江上流、黄河中・上流地域の2000年退耕還林(田畑を林や草原に戻す)モデル地区に組み入れられた 内蒙古の11つの旗(県)では、すべての休耕任務が完了し、約11万ヘクタールにわたって樹木や草花が植えられ、緑化任務の98.8%が完成した。

内蒙古自治区は東北、華北、西北にまたがっており、北京、天津地区に隣接する重要な生態防御線である。同自治区では砂漠化、草原の退化、水土流失面積が土地の総面積の約60%を占め、全国で砂漠化の進度が4%以上に達している地区が7ヵ所あるが、うち 3ヵ所が 内蒙古である。砂漠化した土地は、年平均約66万ヘクタールずつ拡大しており、全区の3分の2の農地と60%の牧草地が風砂による被害を被っており、これらの砂漠地帯は 内蒙古で最大の貧困地域となっている。

「人民日報」2000年12月5日

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