新たに改正が行われた「税関法」が来年1月1日から施行される。新「税関法」は、現行の「税関法」を基礎に、今年7月8日の第9回全国人民代表大会常務委員会第16次会議で可決された「全国人民代表大会常務委員会『中華人民共和国税関法』の改正に関する決定」に基づき、改正が行われ、改めて公布・施行されるものである。
現行の「税関法」」は1987年7月1日から施行され、国家の主権と利益の保護や税関の監督管理の強化、国の税収入の保証、対外貿易の促進、合法的権益の保護、密輸や違法行為、犯罪行為の撲滅に、重要な役割を果たしてきた。しかし、公布以来13年が経過し、国内外の経済情勢が大きく変化していることから、現行法では現在の監督管理の要求には対応しきれない部分もある。こうしたことから、「税関法」の改正は不可欠となっている。
新しい情勢を考慮して改正された「税関法」では、関連内容の補充や整備、追加が行われた。新「税関法」は、税関による密輸撲滅における法的問題を解決し、現行の「税関法」では不備な点が見られる税関の監督管理制度を整備し、税関業務改革後の新しい税関監督管理制度を確立している。また、新「税関法」では、税関職員の法執行に対する監督や制限をさらに強化するなど法執行の透明度を増すことに重点がおかれている。
「人民日報」2000年12月25日