香港中文大学崇基学院の招きを受けて国務院宗教事務局の葉小文局長は19日香港で、「中国宗教百年の回顧と展望」のテーマで講演を行い、中国は信仰の自由を尊重しており、布教活動の自主独立性を保障していることをアピールした。
葉局長はスピーチの中で、中華民族復興を目指して歩んだ100年の苦闘の歴史を振り返り、中国の宗教がこの100年間をどのようにたどってきたか、また、新たな歴史背景の下で、宗教自体がどのように変革を遂げてきたかについて語った。
葉局長は歴史を総括した上で、中国の宗教は、半封建社会、半植民地社会という社会背景の下で、「封建的宗法性」(封建的な宗派内の法規)と「外国宗教」という2点に特徴があったと指摘した。葉局長は更に、「50年にわたる思考や実践を経て、またプラス、マイナス両面の経験や教訓を経て、中国の宗教政策の理念はゆるぎない、鮮明なものとなった。新世紀での発展を目指す上で、中国の宗教政策には2つのポイントがある。一つは、どんな宗教を信仰するかを自由に選べるよう徹底し、宗教の存在や発展という客観的ルールにもとづいて、信仰の自由を尊重すること。二つ目は、中国人民の意向を尊重し、宗教の存在や発展という客観的ルールにもとづいて、布教活動の自主独立性を保障していくことだ」と述べた。
「人民網日本語版」2001年2月20日