北京市の周辺環境を改善するため、河北省の北部に位置する張家口市はこのほど、6つの砂漠対策重点プロジェクトに着工した。
張家口市は北京市の北側にあり、高原地帯から北京に吹き込む砂あらしの主な経路であるばかりでなく、市内にも多くの砂地があるので、これも北京に害を及ぼす砂の発生源の一つである。地元及び北京の生態環境を改善し、6本の経路から北京に吹きこむ砂あらしを防ぎ止めるため、張家口市は今年から多種多様の措置をとり、6つの砂漠対策重点プロジェクトを正式に実施し始めた。すなわち、①壩上(地名)において河北省と内蒙古自治区の境界線に沿って長さ405㌔、幅10㌔の防風防砂林ベルトをつくる。②壩頭から長さ250㌔、幅30㌔の防風防砂林ベルトをつくる。③上述2本のベルトの間では耕地を樹林または草地に戻すことを主要な方式として農地防護林網をつくり、壩上中部平原の砂漠化区域で、砂漠化対策プロジェクトを実施する。④官庁ダム周辺で砂漠化対策プロジェクトを実施する。⑤黄羊灘、開陽灘、金沙灘などの5大砂地で潅木や草の栽培を主として、砂漠化を防ぎ、砂を定着させるプロジェクトを実施する。⑥洋河、桑乾河、大清河、白河などの川の両側の山岳地帯に喬木、潅木、草を結合する方式で防砂林帯をつくる。
伝えられるところによると、これら6つのプロジェクトは10年間で完成し、前半の5年間は建設期で、後半の5年間は維持強化の期間であり、プロジェクト全体の整備面積は2025万ムー(1ムーは6.667アール)に上るという。
「チャイナネット」2001年3月29日