労働・社会保障部が26日明らかにしたところによると、今年第1四半期の養老金の社会化支給率が95.4%に上り、多くの退職者や一時帰休者がスケジュールどおりに満額を受け取ることができるようになった。養老金の社会化支給とは、これまでは退職前に勤めていた企業が直接支給していた養老金などの手当てが、政府が運営する養老保険システムを通じて支払われる制度。このほか、一時帰休者653万人の93.3%が再就職サービスセンターに登録し、そのうち99.9%が基本的な生活保障を受けている。
第1四半期、中国では養老保険システムに登録されている在職者は1億460万人(昨年末比12万5千人増)、退職者は3211万人(同40万7千人増)。この期間に支払われた養老金は、予算と同額の495万元に上った。
全国の国有企業の一時帰休者は2001年3月末時点で653万人(同4万人減)、そのうち93.3%が再就職サービスセンターに登録した。同センターに登録した一時帰休者の99.9%が基本的な生活保障を受け、98.4%の社会保険費をセンターが立替払いしている。第1四半期では、33万1千人の一時帰休者が再就職を果たした。
一方再就職については、無視できない問題がいくつか存在している。特に、一時帰休者の一部がセンターに登録せず、基本的な生活保障を受けずにいることが大きな問題。労働・社会保障部門はこのような問題の解決するため再就職活動に大きく力を注ぎ、一時帰休者や退職者の合法的権益を保護して、社会の安定を維持したいとしている。
「人民網日本語版」2001年4月27日