中国通信社の報道によると、中国国家情報センター筋はこのほど深せんで、向こう5年間に中国で約2億の人たちが中産階級となることを明らかにした。
いわゆる中産階級は、安定した収入があり、マイホームやマーカーを購入し、収入を観光や教育などの消費に使える集団のことを指す、という。
2000年7月に、国家統計局都市社会経済調査総隊が高所得現象を研究テーマとして、北京、上海、天津、重慶、浙江、広東、雲南、陜西、湖北、遼寧などの10の省(直轄市)で9,956世代の都市部高所得家庭を対象にアンケート調査を実施した。
その結果、職業の角度から見ると、企業・事業体の責任者と専門技術者が都市部高所得集団の半数以上を占めていることが分かった。数年前に人々はまだ「肉体労働者の所得が頭脳労働者より多い」現象を話題にしていたが、現在、都市部高所得集団に占める専門技術者の割合が迅速に拡大したことは、知識経済が飛躍的に発展し、技術が市場化した結果であろう。
改革・開放は中国で実施されて20年余経っているが、その過程は社会・経済資源の再分配の過程そのものであり、個人間の分配構造に大きな変化が生じた。その変化は政策誘導の主観的な結果であるとともに、社会・経済体制転換の客観的な要請でもある。「裕福層」が形成されつつあり、社会の注目を浴びている。
「チャイナネット」 2001年7月24日