50年間の整備を経て、中国新疆地区のオアシスの面積は50年前より2倍近く増え、人造オアシスの面積はすでに7万平方㌔を上回り、拡大したオアシスの面積は同期の砂漠化面積の5倍となり、それと同時に84万㌶の人工林が形成、確保され、まさに「人が前進をとげ、砂漠が後退する」ことが実現している。これは中国の砂漠対策事業の重要な成果である。
中国科学院の陳宜瑜副院長の話によると、伝統的な砂漠対策の仕事と比較して、現在の砂漠対策プロジェクトはまだ新しいものである。新疆の砂漠面積は中国の砂漠面積の60%を占めている。新中国の建国以後、新疆は各民族の人々のしあわせのために、砂漠の中に水利施設をつくり、オアシスを形成し、道路を敷設し、油田を開発し、絶えず砂漠対策の実施に取り組んできた。
ここ数年来、中国科学院は「西部行動計画」を実行するなかで、砂漠対策と干ばつ地帯の生態系回復に、資金と科学者、技術者を大大的に投入している。「第8次5ヵ年計画
(1991〜1995年)」期には、中国石油天然ガス集団公司がタクラマカン砂漠の中で522㌔の道路を建設し、「第9次5ヵ年計画
(1996〜2000年)」期には、また砂漠の中で一連の石油プロジェクトの技術研究を展開した。これも砂漠プロジェクト史上の最初の壮挙である。年間降水量がわずか20㍉の「死の海」と言われているところで、世界最先端の灌漑方法が採用され、広い面積の人工植生がつくられている。
「チャイナネット」2001/10/04