伝えられるところによると、さまざまなレベルの読者のニーズを満たすため、中国の出版社565社は毎年、10万種以上の図書を出版している。昨年、出版部門の売上総額はすでに1000億元を超えた。これは中国の出版市場の活況と大きな潜在力を示すものである。
昆明市のある調査によると、市民の60%が毎月本を購入している。図書の価格は20年前より20倍も跳ね上がったにもかかわらず、人々はよく書店に足を運んでいる。このほど昆明で開かれた第12回中国ブックフェアには、毎日大勢の人びとが殺到し、中には家族連れで本を買いに来る人たちの姿も少なからず見られた。
雲南出版社の統計によると、雲南省都市部の多くの世帯は毎月、家計の約100元を図書の購入に充てている。中でも特に青少年の読者が多く、主にベストセーラーや学校の指定した読み物を買っている。
中国では従来から、「詩書は家の収蔵品として受け継がれる」といわれてきた。つまりいくら貧しくても、豊かであっても子孫に書物を残さなければならないということである。中国の大多数の親たちは、子どもの教育に力を入れるには、本を読ませることが良い方法だと考えている。
ここ数年、電子出版物の出現につれ、インターネットで読み物をする人も徐々に増えている。
「チャイナネット」 2001年10月9日